ウンカ防除に早めの対策。箱施用剤にJAが助成。

2020年産米に甚大な被害をもたらした稲の害虫「トビイロウンカ」。今年も飛来が確認されており、各地で早めの対策が打たれている。

2020年産では11府県で予察警報が出され、西日本を中心に12万8,400haと広範囲で被害があった。作況指数が過去最低の73に落ち込んだ山口県では作付面積の57%に相当する1万700haで被害を受けた。このため県病害虫防除所では5月中旬よりネットトラップ調査を開始。調査する水田も6月から県内全域の86ヵ所に増やした。調査でウンカが多く確認された場合には、出穂7日前の基幹防除をも待たず、初期増殖を抑えるため出穂25日前の殺虫剤による防除を提案し、防除効果を高める。
JA山口県では、箱施用剤を2020年に一部で使用され効果の高かった薬剤に替えたものに刷新。生産者の負担を抑えるため費用の8%をJAが助成する。また、宇部市などでは市独自の購入費支援として購入費の一部補助を行う。
今年は飛来源の中国広東省で、昨年同時期に比べれば少ないが多発している地域もあると分析されており、警戒が必要。

参考リンク:農林水産省