イネ縞葉枯病に抵抗性のあるイネWCS専用新品種2種を育成。

発病すると葉に黄緑色または黄白色の縞状の病斑が生じ、株が枯れる「イネ縞葉枯病」に抵抗性のあるイネWCS(イネ発酵粗飼料)専用の新品種「つきはやか」「つきあやか」を農研機構が育成、品種登録出願したと公表。これまでイネWCS専用品種の栽培が困難だった東北地域や、縞葉枯病多発地帯での普及が期待される。

イネWCSは牛の飼料として用いられる。専用品種として中生の「たちあやか」、晩生の「つきすずか」、極晩生の「つきことか」などが育成され、関東以西の広い地域で普及が進んでいる。これらの品種は東北地方では出穂が遅く栽培に適さないため、早生品種の育種が求められていた。また、北関東など縞葉枯病多発地帯では、抵抗性の強い品種が求められてきた。
新たに育成された早生品種「つきはやか」は、中生品種に比べると収量はやや少なくなるが、これまでイネWCS専用品種が栽培できなかった東北地方への導入が期待される。また、中生品種「つきあやか」は縞葉枯病抵抗性を強くする改良をしており、中生品種を望む北関東での普及が期待される。
2品種の普及によりイネWCS専用品種の作付け地域の拡大が期待される。また、関東以西で栽培される「つきすずか」と栽培を組み合わせることで、移植や収穫作業の分散が可能となり、良質な飼料の増産が図れるものと期待される。

参考リンク:農研機構