トマトに紫外線照射でリコペン含量が上昇。

イチゴなどの品目で病害予防や品質向上の効果が確認されている「紫外線(UV-B)照射技術」について、兵庫県立農林水産技術総合センターはその応用として、トマトの栽培中に紫外線を照射し、効果の高い照射条件を検討。果実中のリコペン含量が1割ほど高まる傾向があることを確認。
これまでの検証では、灰色かび病やうどんこ病の発生抑制など病害防除がみとめられ、また副次的な効果として糖度の向上や酸度の低下、食味官能調査で総合的においしく感じられることが確認されていた。
今回の検証では、真夜中にUV-Bを途中1時間のインターバルをはさんで1.5時間×2回完結照射。3時間の連続照射に比べて葉の萎縮などの障害を軽減しつつ、果実中のリコペン含量が照射なしに比べて10〜30%増加し、色づきが向上することを確認。UV-B照射技術と、PR-7など高リコペン品種との組み合わせにより、高品質トマトを安定的に生産できる。今後は、農薬使用量の低減によるコスト削減なども含め、収益性の向上に期待がかかる。

参考リンク:兵庫県立農林水産技術総合センター